お手本テニスプレーヤー・フォアハンド編
2020年4月、世の中が新型コロナウィルス感染症で騒がれており、世界が暗く感じるからこそ、少し明るい話題を提供しようと思い、趣味のテニスについてです。
また、外出自粛につき、プレーもままなりませんが、トッププロの動画を見ることはプレーに匹敵するほどのイメージトレーニングかと思います。
まずは、日本を代表するプレーヤーのお二人。
土居美咲選手
日比野菜緒選手
中学・高校・大学と硬式テニス部に所属していたこともあり、今でも週1プレーヤーですがプレーを続けています。おかげで横浜市医師会のイベントにも呼ばれたりもしました
(https://yoshidaclinic7846.com/contents/news/images/zadankai.pdf)。
プレーする以上はちょっとでも上手くなりたいというのは年齢関係ないと思います。テニスを始めた中学生の時から今もその気持ちは変わりません。気持ちだけ空回りで上手くなりませんが・・・。
ちょっとでも上手くなるには、やはり上手なプレーヤーを観るに限ります(観察と言っても良いかもしれません)。幸いにして動画サイトなどで昭和の時代より明らかにトッププレーヤーを参考にする機会に恵まれたのは喜ばしいことです。
テニスには試合に勝つ、また上手にプレーするには考えることが非常に多く、とても1回では書き切れません。今回はフォアハンドに絞ってみました。
ノバク・ジョコビッチ選手のフォアハンド
ジョコビッチ選手のフォアハンドは本当に素晴らしいです。ボールの深さが素晴らしく、ライン際ですっと落ちます、なおかつ、ほとんどミスしません。左右に振られても、安定して返すことができ、打てるのにあえて打たないケースがよく見られます。対戦相手からすると、どこに打ってもボールが返ってくる上に、ボールの質もよく、「手がつけられないストローカー」(まさに壁です)です。
世界No.1たる所以かと思います。
個人的にはリターンポジションが相手に正対するカタチで、広域に反応できるところに彼の強さの一端を見ます(攻防一体型)
ロジャー・フェデラー選手のフォアハンド
フェデラー選手のフォアハンドは、自分からガンガン打つというよりも、相手の力をうまく利用するタイプです。いわゆる「おっさんテニスの究極系」と言えます。しかしながらフォアハンドのフォームは美しく、滑らかな動きで、スムーズな身体の回転を利用して打っています。体幹(背筋・殿筋・腹筋)がしっかり、力みもなく、省エネフォームです。手足のコーディネーションも非常に良く、ミスヒットが少なく、微妙なタッチのショットも抜群にうまく、欠点をあげることができません。
フェデラー選手の試合をメルボルンで観る機会がありましたが、観ただけで自分も上手くなったと錯覚するほどの衝撃です。翌日、コートでフィードバックしてもまったくフェデラーにはなりません・・・。
フォームに硬さがないので、ボールの「深さ、角度、スピード、高さ、スピン」(テニスの要素全部ですね)を多様に使うことができ、非常に多くの戦術を使うことができます。
このスペイン選手は超1流プレーヤーですが・・・超人過ぎて参考になりません。
ここからは、個人的にお手本にしている選手です。
ダビド・ゴファン選手のフォアハンド
現在の世界トップクラスの選手たちは皆、高身長です。ジョコビッチ選手188cm、フェデラー選手185cm、ズベレフ選手198cm、チチパス選手193cm・・・。驚愕はイボ・カルロビッチ選手の211cm(ジャイアント馬場よりも大きい!)。ゴファン選手は180cmとトップランカーでは小柄な部類ですが、スキのないプレーと戦術に長けており、その戦術を支えているのが確かな技術力です(錦織圭選手は178cm)。身長に恵まれていないプレーヤーには真似て欲しい選手です。コンパクトなテイクバックでしっかりとコントロールして打っています。体幹を使ってスイングしているため、動きはダイナミックではないですが、ボールに伸びがあり、見た目以上にスピードが出ています。残念ながら、これはTVでは伝わりにくく、練習をごく間近で観ることができて初めてわかりました。
ゴファンのフォアハンド写真
https://youtu.be/bECmHvxt1KQ
ロベルト・バウティスタアグート選手のフォアハンド
自分が最も参考にしている選手は「ミスター安定感」のバウティスタアグート選手です。ショットのスピン量は少なめ、テイクバックがコンパクトで、フォロースルーは大きい。スウィング中のバランスも良く、子どもがジュニア選手なら毎日アグートの動画を見せると思います。
ストローク戦でも、まるで練習しているかのように、同じ打点、同じスピード、同じリズム感で強打し続けます。ボールとの距離感を取るのもうまく、ボールへの入り方のフットワークが非常に参考になります。スペイン人選手といえばゴリゴリのトップスピンをかけたフォアハンドを打つ選手が多いですが、バウティスタアグート選手はスピンを少なめにしたフラットショットとなっています。フォアもバックもほとんどトップスピンをかけずにフラットな球質のボールを得意としています。安定感故に金星は少なく、自分より格下には負けないプレースタイルですが、地味すぎるが故に人気はあまりない・・・個人的に残念なところです。
https://youtu.be/OTMcF6q1AXM
https://youtu.be/7pgVF_ZxFJA(白いシャツがバウティスタアグート選手)