院長コラム

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスといわれるウイルスが原因で発症する病気です。
小さい頃に水ぼうそう(水痘)にかかったことのある方は、すでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得しています。それと同時に、症状のない今もウイルスは脊髄に近い神経節で実は不発弾のように眠っています。
私たちがストレスや疲れなどによって免疫力の低下した時に、ウイルスが再び活性化して皮膚の発赤や痛みなどの症状として出現します。

年齢を重ねるにつれて水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力は低下するため、ワクチンを打つことによって低下した免疫力を高めることができます。
しかし、ワクチンを打てば必ず発症を抑えられるわけではありません。
ワクチンを打つことで帯状疱疹になる確率を下げたり、発症しても症状を軽くしたり、帯状疱疹後の神経疼痛を軽くする効果が望めるということです。

ワクチンは2種類あり、値段や特性が違うため、どちらを打つべきかで悩まれる方が多い印象です。最近はCMもよく見かけるので問い合わせが増えてきました
『乾燥弱毒性水痘ワクチン(ビケン)』は、1987年に水痘(水ぼうそう)ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が拡大されました。
『シングリックス』は2020年1月に帯状疱疹専用の予防接種として認可されたものです。
それぞれに長所、短所がありますので、後述する一覧表等を参考にご検討ください。

なぜ帯状疱疹ワクチンが必要なのか?昨今のCMの多さはなぜなのか?

小さい頃に水ぼうそう(水痘)にかかったことのある人は水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得しています。しかしながら年齢を重ねるとウイルスに対する免疫力が薄れ、ストレスや疲れをきっかけに帯状疱疹を発症します。特に50歳を境に帯状疱疹の発症率は急上昇し、60歳代、70歳代にかけてその割合は上昇します。
約9割の日本人が帯状疱疹にかかる可能性を持つとも言われています。

帯状疱疹の症状は「かかった人にしかそのツラさがわからない」とよく言われます。その多くは神経痛で、日常生活にも支障をきたすほどの威力があることがあります。
もちろん症状はピンキリで、ごく軽症であっさり済む方もいれば治療後にも神経痛が残る帯状疱疹後神経痛へ移行する厄介なケースもあります。
ウイルス感染を引き起こす場所によっては、顔面神経麻痺や失明などを引き起こす場合もあるので侮ることはできません。さらにご高齢の方であればあるほど発症率、帯状疱疹後神経痛へ移行する確率は上がるため、予防接種を推奨するケースが増えてきたのです。
また、昨今の高騰する医療費削減という観点からも予防医療を行いたいという国の意向も働いていると思います。帯状疱疹後神経痛に移行した場合の長期治療、通院にかかる医療費を削減したいという思惑です。

帯状疱疹ワクチンはビケンかシングリックスか?

2種類あるワクチンのうち実際にどちらのワクチンを選ぶべきか考えていきましょう。
具体的には弱毒化生ワクチンの「ビケン」か、不活化ワクチンの「シングリックス」から選択していただくこととなります。それぞれの違いを予防効果、接種回数、値段、副反応の観点から説明します。

予防効果

ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率を下げ、重症化を防ぎ、帯状疱疹後神経痛を予防する効果が期待できます。予防効果に関してはシングリックスがビケンを上回ります。
ビケンの発症予防効果は約50%程度とされ、帯状疱疹後神経痛の発症を3分の1に抑えると言われています。
一方シングリックスの発症予防効果は50歳以上の人で約97%、70歳以上の人でも90%程度と報告されています。帯状疱疹後神経痛に関しても88%と高い予防効果が示されています。
また予防効果はビケン5年程度、シングリックスは9年以上持続すると報告されており、免疫持続の面でもシングリックスが優れているという報告です。
※ビケンは生ワクチンといって弱毒化されてはいるものの病原性をわずかに残すため、免疫不全状態の方やステロイドなどの薬を内服中の方は接種していただくことができません。

価格・接種回数

横浜市は残念ながら費用補助はありません。
価格、接種回数に関してはビケンの方がコストを抑えることができ、接種回数も少ないです。
横浜市は費用補助がありませんので、自費になります。

50歳以上対象
  • ビケン 接種回数1回 値段が相場7700~8500円
  • シングリックス 接種回数2回 値段が相場18000~20000円、2回で計36000~40000円

1回目と2回目の接種間隔は2ヶ月で、遅くとも6ヶ月以内に接種する必要があります。

一般的にシングリックスの方が副反応は出やすい

新型コロナウイルスワクチンで副反応が注目されましたが、帯状疱疹ワクチンも一定の副反応が注意喚起されます。ビケンもシングリックスも注射を打った部分の腫れが生じることがあります。
ただ一般的にシングリックスの方が打った部分の痛みや腫れが強いと言われています。
副反応は3日から1週間以内にはおさまる一時的な症状ですが、予防接種を受けられる方からすると判断するのに必要な要素かと思われます。

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