あたためる?冷やす?(打撲、捻挫の初期治療)
ぶつけた、ころんだ、ひねった!→どうすれば良いのかしら・・・?
あたたかいシップ?それとも冷たいシップ?そう悩んだことはありませんか。外来でもよく聞かれます。
「あたためたほうがいいの? 冷やしたほうがいいの?」
答え→受傷初期(いわゆる急性期、約2日間)は「冷やす」です。
ただし、冷たいシップでは冷やしたことにはなりません。缶ビールに冷たいシップを貼ってもビールは冷えません。あたたかいシップを缶コーヒーに貼ってもホットコーヒーにはなりません。
冷やすには、「氷」、もしくは「保冷剤」を用いてください。
アイシング
氷や保冷剤をビニール袋やアイスパックに入れて、患部を15~20分冷やします。感覚が無くなってきたら離します。これを5分~10分あけて再度行います。この流れを1日2~3回繰り返します。就寝時は湿布を用います。腫脹の軽減、熱感の軽減を促します。2~3日間は行いましょう。捻挫は特に初期治療が大事なので受診も忘れずに、です。
上記の治療を「RICE(ライス)療法」と言います。
R:rest(安静)
I:icing(アイシング/冷却)
C:compression(圧迫)
E:elevation(挙上)
の頭文字からとっています。
アイシング
氷や保冷剤をビニール袋やアイスパックに入れて、患部を15~20分冷やします。感覚が無くなってきたら離して、これを5分~10分あけて再度行います。この流れを1日2~3回繰り返します。就寝時は湿布を用います。腫脹の軽減、熱感の軽減を促します。2~3日間は行いましょう。受診も忘れずに。
圧迫
弾性包帯(市販のもので構いません)で患部を圧迫固定します。腫脹の軽減を促します。あまり、ガッチガチに締め上げないように。
挙上
患部を休ませている間は挙上します。仮に足首を捻ったら、足首を寝るときには挙上しましょう。
手首や手は、ブラブラとさせておくと腫れるうえに内出血がひどくなるので、心臓より高い位置に挙げます。