院長コラム

ヘバーデン結節や母指CM関節症の治療選択肢としてのエクオール

腱鞘炎、手根管症候群は、妊娠時や授乳期、閉経前後に発症しやすく、母指CM関節症(親指の付け根の変形)、ヘバーデン結節(手指第一関節の変形)、ブシャール結節(手指第2関節の変形)は更年期以降に発症しやすいと考えられています。
この好発年齢は女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期に一致しているため、エストロゲンの急激な変動に起因している可能性があるのではと考えられ始めました。

エストロゲン受容体は、子宮内膜や乳腺、副腎、腎臓など体中に存在していますが、関節の動きをなめらかにする滑膜にも存在しています。最近の基礎系論文から更年期以降に発症する手の諸症状もエストロゲン低下によるものではないかと考えられています。

そこで、ヘバーデン結節やブシャール結節の治療としてエストロゲンを補充すればいいじゃないかと考えますが、エストロゲンの投与により乳がんや卵巣がんのリスクが上がることがあります。これでは意味がありません。
エストロゲンに似た化学構造を持つものはないかと研究した結果がエクオールです。
エクオールとは、大豆イソフラボンの代謝物で、エストロゲンに似た化学構造を持ちます。

そして類似した化学構造からエストロゲン様作用を示します。エストロゲンと違うのは乳がんや卵巣がんへの影響がないことです。
納豆や豆腐を食べると腸内細菌で代謝されて体内でエクオールが産生されます。
しかし、大豆を食べても腸内でエクオールを産生できる人とできない人がいるのです。
そして日本人ではエクオールを産生できる人が50%しかいません。
産生できない人はいくら大豆を食べても残念ながらエクオールが作れないのです。

現在、エクオールの研究でさまざまな効果を期待できることがわかってきました。
1日10mg摂取(4粒)の場合、以下の効果が研究発表されています。

① ホットフラッシュ(顔のほてり)→摂取12週でほてりの回数が有意に減少。
② 首や肩のこり→摂取12週で症状の軽減を自覚した。
③ 骨量→閉経後の女性に1年間摂取、骨量減少が抑制された。
④ 目尻のシワ→閉経後の女性に12週摂取、目尻のシワの面積が抑制された。
⑤ ヘバーデン結節/ブシャール結節→摂取3ヶ月で疼痛軽減及び機能評価改善(軽~中等度のヘバーデン結節に限る、高度進行例には効果なし)を認めた

当院で注目しているのは⑤になります。もちろん、アンチエイジング効果も期待していますが、対症療法しかないへバーデン・ブシャール結節に治療の選択肢が増えるというのは朗報です。 当院ではエクオールとして大塚製薬「エクエル」(https://www.otsuka.co.jp/eql/)を取り扱っています。

エクエル(2.5mg) 1回2錠 1日2回(朝、夕食後)がベースになります。

エクエルは、クスリではありません。栄養補助食品という位置づけですので、保険外となります。
お値段は、120錠/(30日分)1パックで4320円(税込)です。
注意)大豆由来の栄養補助食品ですので、大豆アレルギーのあるかたや、ワーファリンというお薬を服用されているかたには使用できません。

摂取・効果判定の目安は、概ね3ヶ月です。
ヘバーデン結節やブシャール結節、更年期症候群等で摂取してみたいなとお考えになりましたら、ぜひご相談ください。

 

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